栽培品種 「よつぼし」
世界的にも珍しい「種子繁殖タイプ」
「よつぼし」は2017年に品種登録された、世界的にも珍しい「種子繁殖タイプ」のいちごです。一般的ないちごは「ランナー」という子苗から増殖させますが、「よつぼし」は「種子」で増殖させます。ランナーによって増殖した苗はいわゆる「クローン」なので、もし親株が病気やウィルスに感染していた場合はその子株にも伝染してしまいます。種子繁殖型は、親株から子株に病気やウィルスが伝染することはほとんどありません。
母親は「かおり野」の系統を受け継ぐ「三重母本1号」で、父親は「さちのか」や「とちおとめ」の系統を受け継ぐ「A8S4-147」。三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で開発しました。
「よつぼし」という名前の由来は、「甘味」、「酸味」、「風味」がよつぼし級に美味しい、という意味の他、4つの機関が共同で開発にしたという意味が込められています。
甘みと酸味のバランスが良い高糖度で濃厚な食味
円錐形の果実は光沢のある鮮やかな赤色で、果肉の硬さは中程度。甘みが強く、酸味も適度のあるので濃厚な甘酸っぱさが味わえます。見た目が綺麗なので、デザートにも最適です。
生食で味わうのが一番おおすすめです。
まだまだスーパーマーケットなどでの流通量は少なく、希少な品種だと言えます。